あえて小さい家を建てるという選択肢 ライフスタイルの変化を考えよう
今回は「ライフスタイルの変化」がテーマです。
家を建てる際にやってしまうことが、「今」だけを見てしまうことです。
「今」を快適に暮らしたい
私の実家を父が建てた例を出してみます。
祖父、祖母、父、母、私、弟の6人で暮らすために3階建ての家を建てました。
住んで数年は特に何の問題もありませんでした。
しかし現在は、祖父、祖母は他界、私と弟は家を出て、父は単身赴任。
3階建ての家に母ひとりが住んでいる状態です。
掃除も大変で、設備も古くなってあちこち傷んでおり、そのメンテナンスにもお金がかかります。外壁の再塗装も3階建てだけあって結構な金額がかかったそうです。
今現在を快適に過ごしたいからこそ家を建てるわけですが、建ててから10年、20年後の暮らしをイメージすることを強くオススメします。
あらかじめ他の用途に利用できるように
例えば、3階建てであれば、将来1階と2階を賃貸として貸し出せるような作りにしてみるとか、最初からあえて小さいお家に住むとかです。
ハーフ住宅のような小さなお家でも間仕切りを追加することでプライベートな部屋を作ることはできます。いらなくなったら間仕切りを外すだけで、また広い部屋にもどるのです。
お年寄りは老人ホームに入ればいなくなりますし、子どもたちもいずれ一人暮らしをはじめるでしょう。
もちろん人にもよるでしょうが、多すぎる部屋や設備は思ったより長期間は使わないものだと身をもって学びました。
老人ホームへの入所や、大学進学の一人暮らしなど、ライフスタイルは変化していきます。
あなたも、家を建てる際に今一度、今後の人生のライフスタイルの変化を考えてみてほしいです。
暮らしとともにしつらえていく楽しみ「ハーフ住宅」とは
ハーフ住宅は、高品質の骨格と外装、水道、電気、ガスと、法律的には住宅として最低限「暮らせる」状態でお施主さんに引き渡す住宅です。
世界の住宅の標準ともいえるスケルトンインフィル。
柱などの木が見えるむき出しの状態から、みずから中を自分好みにしつらえていく。
つまり、家を自由にデコレーションしていくことができる住宅です。
コンクリートの打ちっぱなし住宅の木バージョンともいえる「木の打ちっぱなし住宅」ともいえます。
High quality 高気密・高断熱・高耐震の高い品質
More than reasonable 価格を低く抑えられる
Do it yourself 自分色に仕上げられる
人気の一級建築士が設計した、これら3つのコンセプトを持った複数のプランの中からお選びいただけます。
コストを抑えながら高性能住宅が手に入る反面、お施主さんにも「しつらえる覚悟」を持ってもらう必要があります。なので「内装まで全て出来上がった状態の住宅が欲しい」「できるだけ自分で手を加えたくない」という方には正直オススメできません。
逆に、「自分好みに自由に作ってみたい!」「ちょっとぐらい不格好でも逆に私らしさが出ていいかも!」
「高気密・高断熱・高耐震で建てたい!でも、できるだけコストを抑えたい!」
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