ハーフビルドとハーフ住宅の違い スケルトンの性能が重要な理由
よく聞くハーフビルドと、このサイトで紹介しているハーフ住宅とはどのように違うのか?
また、今の住宅でスケルトン(躯体)の性能がいかに重要かを解説していきます。
「自分で家を建てたい!値段も安いしハーフビルドの家が気になるんだよな」なんて方はぜひ読み進めてみて下さい。
ハーフビルドとハーフ住宅の違いとは
ハーフビルドとは、半分自分で立てる家。
株式会社ハーフビルドホームさんのハーフビルドハウスが一般的にいう「ハーフビルド」にあたります。
お施主さんが自分でやれる範囲を調べたところ
外壁の塗装 雨樋とりつけ 断熱材と遮熱ボード 天井の板貼り 左官塗り壁の下地石膏ボード貼り、パテ 床フローリング板貼り 窓額縁、巾木、みきり等取り付け 内部ドアの取り付け 木部の塗装 漆喰や珪藻土の左官塗り 玄関土間やキッチン壁のタイル貼り
という工程でした。
自由設計ができるというのも施主のわがままに答えてくれるポイントですね。
ハーフ住宅は、インフィル(内装)を設える家
それに対して、ハーフ住宅は躯体、断熱、気密、外装は全てプロが行います。
プランも、すでにあるプランの中から選んでもらうので自由設計ではありません。ハーフビルドに比べて自由度は低いです。
お施主さんは、インフィルいわゆる「内装」を自由にできる家です。
ハーフビルドの施工項目でハーフ住宅でもできるのは 床フローリング板貼り 漆喰や珪藻土の左官塗り 玄関土間やキッチン壁のタイル貼りの3項目ぐらいです。
こう見ると、ハーフ住宅はハーフビルドハウスと比べると自由度が低いような気がしますね。
スケルトンの性能はとても重要なんです
ハーフビルドを否定するわけではありませんが、今の家作りにおいて大切なのであえて書かせていただきます。
それはスケルトンの性能についてです。
家は、スケルトン(躯体)とインフィル(内装)が組み合わさったものです。
その躯体であるスケルトンの性能が、気密性、断熱性、耐震性を決めるのです。つまり、快適に暮らせるかどうかに直接かかわってきます。
例えば、断熱材をあげてみましょう。ひとえに断熱材と言っても様々な種類があります。
グラスウール、ポリエステル繊維、ロックウール、セルフォースファイバー、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどが代表的です。
ハーフ住宅では、最も熱伝導率が低いフェノールフォームを充填断熱+付加断熱として採用しています。非常に高価ではありますが、断熱等級6クラスの快適な家を作るためには必要不可欠な素材といえます。
これらの断熱材や樹脂サッシ、防水シートなどの取り付けを木造大型パネル工場で生産します。
実際の建築現場では、この大型パネルを大きなクレーンで釣り上げて組み立てていきます。
わずか数時間で上棟します。
こちらの写真は朝8時に開始して15時ごろに撮ったものです。住工房スタイルの竜角寺台モデルの上棟の様子です。
ここから検査→付加断熱→サイディング→ライフラインや内装の木工事などを経て引き渡しとなります。
引き渡しの時点で、快適に住めるインフィルが無いだけの高気密・高断熱・高い耐震性をもった最強のスケルトンといえます。
家のかなめともいえるこのスケルトン部分は、はっきり言ってプロにすべて任せた方が絶対に無難です。
内装を自分の感性で、自分のペースで
あとは、自分で好きな材料を使って内装を自由に自分好みに設えていくもよし、難しいなと思ったところはプロに任せることもできます。
自分でやるのは大変かもしれませんが、作業した経験や出来上がったインフィルに何にも代えがたい愛着がでることでしょう。
ハーフ住宅はとてもハイスペックなので、安いエアコン1つつけてハンモックで生活しながら、少しづつ設えていくなんてもの楽しいかと思います。
ハーフビルド セルフビルドとハーフ住宅の費用について
ハーフビルドハウスもセルフビルドも、おおよそ税抜きで2000万円いくかいかないかという価格帯でした。
なんと、ハーフ住宅も同じぐらいの価格で建てられます。
しかも、家の性能のかなめともいえるスケルトンの性能はかなり高いレベルのものが手に入ります。
具体的には断熱等級6、気密性能ではC値0.5以下、耐震等級3というハイスペックです。
ハーフビルドや、セルフビルドをお考えの方にぜひ、ハーフ住宅も候補の一つに入れていただければと思います。
暮らしとともにしつらえていく楽しみ「ハーフ住宅」とは
ハーフ住宅は、高品質の骨格と外装、水道、電気、ガスと、法律的には住宅として最低限「暮らせる」状態でお施主さんに引き渡す住宅です。
世界の住宅の標準ともいえるスケルトンインフィル。
柱などの木が見えるむき出しの状態から、みずから中を自分好みにしつらえていく。
つまり、家を自由にデコレーションしていくことができる住宅です。
コンクリートの打ちっぱなし住宅の木バージョンともいえる「木の打ちっぱなし住宅」ともいえます。
High quality 高気密・高断熱・高耐震の高い品質
More than reasonable 価格を低く抑えられる
Do it yourself 自分色に仕上げられる
人気の一級建築士が設計した、これら3つのコンセプトを持った複数のプランの中からお選びいただけます。
コストを抑えながら高性能住宅が手に入る反面、お施主さんにも「しつらえる覚悟」を持ってもらう必要があります。なので「内装まで全て出来上がった状態の住宅が欲しい」「できるだけ自分で手を加えたくない」という方には正直オススメできません。
逆に、「自分好みに自由に作ってみたい!」「ちょっとぐらい不格好でも逆に私らしさが出ていいかも!」
「高気密・高断熱・高耐震で建てたい!でも、できるだけコストを抑えたい!」
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