新築なのに結露!?結露しやすい家と結露しにくい家の違いと結露対策とは
「建てたばかりなのに、サッシに結露がひどい…」
「まだ、数ヶ月しか住んでないのに寝室のレースカーテンがカビだらけに……」
「壁紙が結露のせいでカビで黒くなってきたんだけど……」
ローコスト住宅の新築や、中古の一戸建てを購入した方からよく聞く結露の悩みです。
結露は、サッシの性能を上げることと、家の断熱性能を上げることである程度回避することが出来ます。
ローコスト住宅の購入や中古物件を購入してリノベーションをしようお考えの方に、是非読んでいただきたいです。
たくさんのお金をかけてリノベーションするのであれば、もしかするとハーフ住宅を建ててしまった方が良いかもしれませんよ。
結露の問題はローコストな建材にあり
ローコスト住宅や中古住宅では、使われている建材の断熱性能や換気性能の低さから、結露が起こることがあります。
結露というキーワードで色々と調べている方ならお分かりの通り、結露は室内の暖かい空気に含まれている水蒸気が、寒い室外に面するサッシ等で冷やされた結果、水になる現象です。
分かりやすくビールのグラスで例えている方が多いようですね。暖かい室内にある水蒸気がキンッキンに冷えたビールグラス(サッシ)の表面で水滴化するものです。
特に寒冷地では、室内と室外の温度差が激しいため結露がより深刻な問題となります。
ローコスト住宅で結露に悩まさせられる原因の多くが、コスト削減のために断熱性能の低いサッシを使っていることと、断熱材の断熱性能が十分でない事です。
中古住宅で、たとえきれいにリノベーションしてあったとしても、サッシや断熱まではやり直しません。せいぜいキッチンやトイレ、壁紙など目に見える部分のみです。
そもそもの新築物の設計や施工において、結露対策が重要な課題となっています。
最初から、ハーフ住宅のような高性能なサッシや断熱材をふんだんに使った家を建てれば、結露に関しては何の問題もないのです。
結露が起こりやすい場所
新築物において、特に結露が起こりやすい場所として、寝室が挙げられます。
アルミでシングルガラスのサッシの場合は、真冬の朝 目覚めて起きたら窓ガラスがびっちょり、ついでにカーテンもびっちょりなんてことも少なくありません。
寝室においては、室内の湿気や人間の呼気によって、結露が発生します。冬は空気が乾燥するため加湿器をつけている方もいらっしゃいますよね。
また、戸建て住宅においても、2階にある部屋や壁面が結露しやすい場合があります。
結露対策
結露対策には、断熱性能や換気性能の向上が必要です。高性能な断熱材の使用や、換気システムの導入などが有効だといわれています。
サッシや断熱をやり直すのは、かなりのお金がかかります。
たとえば、コンクリートの打ちっぱなし住宅の壁が結露する場合は、一度壁の石膏ボードを外し、厚さ25㎜ほどの断熱材を吹き付けたり取り付けたりした後に再度石膏ボードと壁紙を取り付けるのです。
外皮であるコンクリートと内装のボードの間に断熱材を入れることで冷たさが直接内壁に伝わらなくなる為に結露しなくなります。
サッシの場合は、樹脂サッシのペアガラス、トリプルガラスに変えたり、追加サッシを取り付けたりすることで対応が可能です。
また、付加断熱として建物の外壁に断熱材を使用することで、温度差を縮め、結露を防止することができます。
このように、建てた後から結露対策をするのは凄く大変です。
多少コストはかかっても、最初から高性能なサッシと断熱材を採用した方が、結果的に安く済むことも覚えておいてください。
たとえば、ハウスメーカーや工務店の担当者に「いや~そんなに性能は必要ないと思いますよ。事例もありますから~」なんて言われても、真に受けない方が良いです。
だって、住むのはその担当者ではなくあなた自身なのですから。事例を出してくるであろう建設地域も全く同じ場所ではないはずです。
サッシや断熱材は、最初からこだわるべきだと断言できます。
結露が起こることの問題点
結露が起こることは、建物にとって大きな問題です。
結露によって、建物の内部や外部に損傷が生じたり、カビやダニなどの発生につながることもあります。
先ほど説明した通り、カーテンがカビで真っ黒なんてのも決して珍しくありません。どう考えて体に悪いです。
このため、結露対策は建物にとって非常に重要といえます。
中古として家を売ることになったとしても、結露する家が売れたとします。きっと後から住む人はがっかりするでしょうね。
賃貸で貸す場合も同様です。「賃貸だから仕方ない」と思う人が大半だとは思いますが、借りた方の満足度は非常に低くなります。
健康被害だけでなく、財産としての価値も低くなるのが結論による建物の問題点といえます。
ハーフ住宅なら問題なし
結露対策は、新築物の設計や施工において重要な課題となっています。
ハーフ住宅は、高性能サッシ、高性能な断熱材をあらかじめ工場で大型パネルとして生産して建てられるため、高気密、高断熱、高耐震な住宅となります。
そのため、結露の心配はありません。
新築、中古住宅における結露についてのまとめ
結露が起こることは、建物にとって大きな問題となるため、高性能な断熱材の使用や、換気システムの導入など、結露対策に注力することが必要です。
また、住宅購入者にとっても、結露対策が十分に行われた住宅を選ぶことが、快適生活につながる重要なポイントとなります。
結露対策には、住宅購入者自身も積極的に取り組むことが求められます。
新築戸建てやマンションを購入する場合、結露対策が十分に行われた物件を選ぶことが重要です。特に寒冷地においては、結露が深刻な問題となるため、結露対策がしっかりと施された物件を選ぶことが望ましいでしょう。
新築でもローコスト住宅や、中古物件などは特に気を付けてください。
また、既存の住宅においても、結露対策は重要です。住宅の内部に湿気がこもることで、カビやダニの発生につながることがあります。結露が起こりやすい場所には、加湿器を使わない、窓を開けて換気をするなどの対策が有効です。
結露は、建物にとって大きな問題となりますが、適切な対策を施すことで防止することができます。住宅を購入する際には、結露対策がしっかりと施された物件を選び、生活の質を高めるためにも、積極的に取り組むことが求められます。
是非、ハーフ住宅も家選びの選択肢の一つにして頂けると嬉しいです。
暮らしとともにしつらえていく楽しみ「ハーフ住宅」とは
ハーフ住宅は、高品質の骨格と外装、水道、電気、ガスと、法律的には住宅として最低限「暮らせる」状態でお施主さんに引き渡す住宅です。
世界の住宅の標準ともいえるスケルトンインフィル。
柱などの木が見えるむき出しの状態から、みずから中を自分好みにしつらえていく。
つまり、家を自由にデコレーションしていくことができる住宅です。
コンクリートの打ちっぱなし住宅の木バージョンともいえる「木の打ちっぱなし住宅」ともいえます。
High quality 高気密・高断熱・高耐震の高い品質
More than reasonable 価格を低く抑えられる
Do it yourself 自分色に仕上げられる
人気の一級建築士が設計した、これら3つのコンセプトを持った複数のプランの中からお選びいただけます。
コストを抑えながら高性能住宅が手に入る反面、お施主さんにも「しつらえる覚悟」を持ってもらう必要があります。なので「内装まで全て出来上がった状態の住宅が欲しい」「できるだけ自分で手を加えたくない」という方には正直オススメできません。
逆に、「自分好みに自由に作ってみたい!」「ちょっとぐらい不格好でも逆に私らしさが出ていいかも!」
「高気密・高断熱・高耐震で建てたい!でも、できるだけコストを抑えたい!」
この記事へのコメントはありません。