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一戸建てに全館空調は必要なのか?ハーフ住宅では必要ない理由とは

「せっかく憧れのマイホームを建てるのだから、全館空調にしようかな~」

そんな風にお考えの方もいらっしゃると思います。

桧家住宅のようにZ空調のような空調設備を売りにしたハウスメーカーもありますが、はたして全館空調は本当に必要なものなのでしょうか?

少なくとも、ハーフ住宅においては全館空調は必要ないと言い切れます。

今回は、全館空調に関する考察と、ハーフ住宅では全館空調は必要ない理由を解説します。

 

そもそも全館空調ってなに?

そもそも全館空調とはどのようなものなのかを解説していきます。

全館空調とは、建物全体に設置された空調システムであり、室内の温度や湿度、空気質を調節することができます。

近年では、高層ビルや大型商業施設、病院、ホテルなどに導入されることが多く、快適な室内環境を実現するための重要な要素として注目されています。

どちらかというと、一戸建てより、大型の施設に標準的に導入される設備と言えます。

全館空調のメリットとしては、まず快適な室内環境を実現することができる点が挙げられます。

室内の温度や湿度、空気質を一定に保つことで、快適な居住空間や勤務環境を提供することができます。

一戸建ての事例で言えば、「部屋から廊下に出たときに寒い!」といった温度差による体の負担、いわゆるヒートショックを防げるということです。

また、設備とフィルターの性能にもよりますが、空気中の浮遊物質を除去することで、アレルギー症状や疾患の予防にもつながります。逆に下手にコストをケチって中途半端なものを付けると、内部配管にホコリがたまりカビやダニの温床となりかねません。

建物とライフスタイルによりますが、全館空調は省エネ効果が期待できるといわれています。建物全体を一括して冷房や暖房することで、部屋ごとに空調設備を設置する場合よりも省エネになるため、電気代の削減につながることもあると言われています。

また、熱交換器を利用することで、室外の空気を取り入れる際に冷房や暖房された空気を再利用することができるため、より効率的な運転が可能となります。

 

一戸建てに全館空調は必要なのか?

結論から言うと、必要な場合と必要ない場合があります。

ライフプランと家の大きさによります。

例えば、ハーフ住宅のような比較的小さな住宅の場合は必要ないと言えます。

逆に、こんな方には全館空調がオススメです!

  • 全ての部屋に、常に人がいるような生活をしている住宅
  • 全館空調のメンテンナンス費用などの出費が痛手で無い人
  • 電気代が通常より高くても痛手ではない方

全館空調にすると、臭いも気になるようです。例えば、キッチンでカレーを作っているとすべての部屋にカレーのにおいがまわるということです。

 

ハーフ住宅に全館空調が必要ない理由

ハーフ住宅に全館空調が必要ない理由を紹介していきます。ハーフ住宅だけでなく30坪未満の小さい家にも必要ないと思います。

設置費用が高い

全館空調は設置費用が高額です。

全館空調を導入する場合、冷房や暖房を行うための設備や配管、制御装置などが必要となるため、設置費用が高くつく場合があります。

ハーフ住宅の場合、高気密・高断熱なので、部屋を壁で仕切らなければエアコン1台でも十分に温度を一定に出来ます。

しかも一番安いエアコンで十分です。

一般的には小規模の建物や施設では、全館空調を導入することによるメリットが少なく、コストが高くなってしまいます。

局所的にエアコンや暖房器具を使用することで、必要な場所だけを効率的に冷暖房することができます。

メンテナンスにお金と時間がかかる

また、全館空調は複雑な機械システムであるため、定期的なメンテナンスが必要です。

冷却水や空調フィルターの交換、空調設備の清掃などを定期的に行うことで、故障やトラブルを未然に防ぐことができますが、形あるものはいつか壊れます。

メンテナンスにかかる費用や時間が課題として挙げられます。

ハーフ住宅においては、あえて無い方がよい設備といえます。

人によって暑い・寒いの感覚が違う

人によって、暑い・寒いという感覚が違います。

夏のエアコンの温度の例が分かりやすいですね。男性は暑がりなので設定温度を低めにしたがりますが、女性はその温度では寒く感じます。

全館空調では、温度の設定が一定になるため、男性にとっては暑く感じたり、女性にとっては寒く感じたりすることがあります。

今は、同じ部屋の中にいても上手に人に合った温度にしてくれるエアコンもあります。

MITSUBISHI(三菱電機)『霧ヶ峰』のZシリーズや、HITACHI(日立)『白くまくん X』シリーズなどですね。

全館空調よりも安いですし、人によってはこちらを採用した方が快適な空間になると考えられます。

全館空調は生活の仕方によっては省エネ性能が低め

「全館空調は省エネ性が向上する」と言われる方がいらっしゃいます。また冒頭にも書かせていただきましたが、これは完全住む人の生活の仕方によります。

例えば、介護や、自宅でできる仕事をしており、ほとんど部屋の中で過ごすような、複数の部屋に常にだれかがいるような生活をされている方であれば、それぞれの部屋のエアコンを起動する必要が無いため、全館空調を導入することで省エネ効果を期待ができます。

ですが、例えば日中に家にいる人間が1人とかであれば、すべての部屋の温度を一定にするよりも、その部屋のエアコンだけつけた方が効率はよくなります。

生活の仕方によっては、省エネ性能は悪くなります。

誰もいない部屋を一定の温度に保つ。つまり全館空調を必要以上に使用することで、無駄なエネルギー消費が発生するからです。

住む地域にもよる

ハーフ住宅のような小さい家では基本的に必要が無いと書きましたが、大きい家での全館空調の必要性や不必要性は、地域性や建物の用途によって異なる場合があります。

例えば、北海道などの寒冷地では、全館空調があった方が良い場合もあるようです。

フィルター、内部配管の手入れが大変

全館空調は、フィルターや内部配管のメンテナンスが必要不可欠といえます。

そして、このメンテナンスが結構大変です。フィルターに詰まったホコリやゴミ、大量の虫の死骸を処理する必要があります。メンテナンスフリーのフィルター付け替えタイプならいいのでは?と思う方もいらっしゃいますが、フィルターそのものにお金がかかります。

また、フィルターで取り切れないような小さなホコリが内部の配管にこびりつき、カビやダニなどを発生させます。

ネットで調べると、見てはいけない類の画像が出てきたりします。

とにかくメンテナンスが大変なんです。

そういった意味でも、ハーフ住宅には全館空調は必要ないといえます。むしろ無い方が良いとまで言える設備です。

 

暮らしとともにしつらえていく楽しみ「ハーフ住宅」とは

ハーフ住宅は、高品質の骨格と外装、水道、電気、ガスと、法律的には住宅として最低限「暮らせる」状態でお施主さんに引き渡す住宅です。

世界の住宅の標準ともいえるスケルトンインフィル。
柱などの木が見えるむき出しの状態から、みずから中を自分好みにしつらえていく。
つまり、家を自由にデコレーションしていくことができる住宅です。

コンクリートの打ちっぱなし住宅の木バージョンともいえる「木の打ちっぱなし住宅」ともいえます。

High quality 高気密・高断熱・高耐震の高い品質
More than reasonable 価格を低く抑えられる
Do it yourself 自分色に仕上げられる

人気の一級建築士が設計した、これら3つのコンセプトを持った複数のプランの中からお選びいただけます。

コストを抑えながら高性能住宅が手に入る反面、お施主さんにも「しつらえる覚悟」を持ってもらう必要があります。なので「内装まで全て出来上がった状態の住宅が欲しい」「できるだけ自分で手を加えたくない」という方には正直オススメできません

逆に、「自分好みに自由に作ってみたい!」「ちょっとぐらい不格好でも逆に私らしさが出ていいかも!」
「高気密・高断熱・高耐震で建てたい!でも、できるだけコストを抑えたい!」

そんな方にピッタリです!
「ハーフ住宅」を、ぜひ夢のマイホームの選択肢の一つに
してみてはいかがでしょうか?

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