安い家は安くはない!
本当に安い家とは
何かを購入する時、価格を気にしない人はいないだろう。一生に一度の高額な買い物である住宅となれば尚更である。
しかしながら、その価格には大きく2種類ある。購入時にかかるイニシャルコスト(初期費用)と、運用期間に係るランニングコストだ。
住宅の場合は、工務店から出てくる見積書がイニシャルコスト、居住期間中にかかってくる光熱費、税金、保険、維持メンテナンス費用などがランニングコストとなる。住宅は使用期間が長くこのランニングコストは無視できない。
本当に安い家とは、この2つの合計が安い家の事を言うべきだろう。たとえ初期費用が安くても、住み始めてからのランニングコストが高かったら、生涯で支払うコストは高いものになってしまうからだ。
光熱費(冷暖房費)
住宅でのランニングコストは月々の光熱費が大半を締めている。特に近年の電気代高騰によりその負担はより大きくなってきている。
その住宅のランニングコストについて少々大雑把に比較してみる。
2025年に義務化される断熱等級4の住宅と、高性能住宅といわれる断熱等級6を比較してみる。等級6は冷暖房にかかる一次エネルギー消費量が等級4の概ね30%削減するといわれているので、例えば、等級4の年間冷暖房費が30万円/年だとすると、等級6では30万×0.7=21万円/年、年間9万円安くなる。
住宅ローンと同じ35年間だと35年×9万円=315万円安くなり、35歳の施主が90歳になるまでの55年間だと55年×9万円=495万円安くなる。大雑把に計算しただけでも生涯にかかる光熱費の差額は無視できない金額になる事がお分かりかと思う。
等級4→等級6の初期費用の増額は、30坪前後なら200万円で十分おつりがくるだろう。こう比較してみると「等級6の方が安い家」と言っても間違えではなさそうだ。
お金のない人ほど高い(高性能な)家を
これは「初期費用に余裕がある人だけが得をする」といった話ではない。一般的には住宅購入時には住宅ローンを組むことになる。
比較的金利が安い近年は最長の35年で組む場合がほとんどかと思う。つまり、月々の返済と月々の光熱費、この合計が世帯の支出になる。
例えば、等級4で2800万円の住宅を35年返済すると月々おおよそ8万円、200万円断熱にお金をかけて等級6で3000万円を35年返済するとおおよそ8.5万円、つまり月々0.5万円の負担が増える。
ここで前述の年間冷暖房費について、等級6は等級4より年間9万円安かったので、これを12ケ月で割る(9万÷12ケ月)と月々では0.75万円安い。結果的に、住宅ローン返済は月々0.5万円高くなるが、冷暖房費は月々0.75万円安くなるのだ。
つまり「安く家を取得したい」からと安い2800万円の家を買った世帯の方が、月々の家計が厳しくなってしまうのだ。こうやってザックリ試算しただけでも、お金のない人ほど高い(高性能な)家を買わなければならない理由が分かってもらえるのではないだろうか。
生涯コストが安いハーフ住宅
今までの話から「生涯コストを安くするには住宅は高断熱とする必要がある」ことが分かってもらえたと思う。
しかしながら、高断熱が住まい手に与えるメリットはコストだけでない。快適性の向上、健康、それに伴う医療費の削減、住宅の資産価値向上など、住まい手にたくさんの恩恵を与える事になる。
我々が提案する『ハーフ住宅』は、この高い断熱性と耐震性、耐久性などの性能にとことんこだわり、ここにキチンとコストかけ、反対に、余計な装飾や豪華な設備などは一切排除し、初期費用をコントロールしている。そしてもちろん、ここまでお話してきたようにランニングコストも生涯安くなるのだ。
住宅の本質的な部分をハイレベルで充実させ、それ以外は素朴で飾り気のない仕様にしている、いわゆる「質実剛健な住まい」 それが『ハーフ住宅』である。
暮らしとともにしつらえていく楽しみ「ハーフ住宅」とは
ハーフ住宅は、高品質の骨格と外装、水道、電気、ガスと、法律的には住宅として最低限「暮らせる」状態でお施主さんに引き渡す住宅です。 世界の住宅の標準ともいえるスケルトンインフィル。
柱などの木が見えるむき出しの状態から、みずから中を自分好みにしつらえていく。
つまり、家を自由にデコレーションしていくことができる住宅です。
コンクリートの打ちっぱなし住宅の木バージョンともいえる「木の打ちっぱなし住宅」ともいえます。
High quality 高気密・高断熱・高耐震の高い品質
More than reasonable 価格を低く抑えられる
Do it yourself 自分色に仕上げられる
人気の一級建築士が設計した、これら3つのコンセプトを持った複数のプランの中からお選びいただけます。
コストを抑えながら高性能住宅が手に入る反面、お施主さんにも「しつらえる覚悟」を持ってもらう必要があります。
なので「内装まで全て出来上がった状態の住宅が欲しい」「できるだけ自分で手を加えたくない」という方には正直オススメできません。
逆に、「自分好みに自由に作ってみたい!」「ちょっとぐらい不格好でも逆に私らしさが出ていいかも!」 「高気密・高断熱・高耐震で建てたい!でも、できるだけコストを抑えたい!」
そんな方にピッタリです!
「ハーフ住宅」を、ぜひ夢のマイホームの選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか?
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